ナイチンゲ-ルと看護理論

末続 なつ江

昨年3月に電子カルテが導入され約1年になろうとしています。
皆さんの感想はいかがでしょうか。
まだまだ慣れないことや、使い辛さなどあり、効率化を求めるには少し時間がかかるようです。
さて、私達看護師は患者さんの看護をする場合、1つの看護理論に沿って看護を展開します。理論がなければ行っている看護が正しいのかどうか、質の高い、正しい看護が提供出来ているのかどうか判断に困るからです。

看護のバイブルとも言えるナイチンゲールの「看護の覚書」には、生命を維持するのに必要な項目が書かれています。それをもとに、東京有明医療大学の名誉教授でもある”金井一薫先生”がナイチンゲール思想をベースに構築された[KOMIケア]という理論を提唱されています。この[KOMIケア]理論の特徴は理論を実践に適応し、実践の形態が限りなく「看護であるもの」として実践できるように導くところにあります。
また、看護理論は数多く発表されていますが、ナイチンゲールの時代から受け継がれてきたものの中の一つに「ケアリング論」といわれるものがあります。この理論も少なからずナイチンゲールの影響を受けている理論と考えます。「ケアリング」は看護実践の中核となる概念であり、患者と看護師の間に存在し、患者さんの目的達成を目指す過程で、看護師自身の成長も達成されるというものです。つまり患者と看護師との関係性の中で生まれ、患者にケアを提供する中で患者も看護師も成長できるという概念です。
では私達看護師の看護はどうあるべきなのでしょうか?

臨床で患者さんに看護を提供する時、古いものに固執するのでなく、今この瞬間、患者さんが何を必要とし何を希望されているのかを知ることが大切です。
患者さんに関わるということは、患者さんに対する尊厳を持ち、患者さんの存在を認めること、その中から知ること、教えてもらう事、必要なことが把握できるはずです。
看護は患者さんに関わらなくては何も見い出すことはできません。
患者さんに直接関わらなくて患者さんの思いがどの程度看護師に伝わるのでしょうか。
ナイチンゲ¬ールは実践の中から、患者さんへの適切な環境や、生命を守ることに必要な様々なことを知りえたのですから。ナイチンゲールは「理論というものは実践に支えられている限りは有用なものであるが、実践の伴わない理論は看護師に破滅をもたらす」とまで言っています。

つまりナイチンゲールは「自分自身が患者さんに接し、自分の目で見て、自分自身の耳で聴き、自分の手で触れてみて必要としている看護を提供しなさい。そうでなければ看護師ではない」と言いたいのでしょうか?一度立ち止まり自分の看護を振り返ってみましょう。
看護理論から見えるものは看護を提供する事が実践の科学だという事です。
これは管理者にも言えることだと私は思います。又、今は一日も早くコロナ感染が終息をむかえる事を願うばかりです。

(白帝ニュース 令和4年2月)


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