『 ❔ 』

理事長 吉田 弘美

この原稿を書いているのは2020年の年末です。本来であるならテレビではオリンピックの歓喜を再び呼び起こすような特番が各局で組まれ、再びその感動と余韻に浸る時期のはずですが、COVID-19のおかげでオリンピックそのものが中止(延期)となりました。
今は、速くウイルスが収束してほしいと思うのは地球上全ての人の願いでしょう。それにしてもCOVID-19のマスコミ報道を見ていますと、なんか腑に落ちないことが沢山あります。解説者、今はコメンテーターと言うのでしょうか。その方たちの中で専門家の人たちの少ない事にビックリします。本来であるなら、その道の専門家つまり微生物学、細菌学者、臨床に関しては感染症医の人たちが出てきてコメントすべきだと思うのですが、コメンテーターと呼ばれている人たちの概略は実に様々です。
かなり前の話になりますが地下鉄サリン事件の折、私の大学の薬学部の毒物学の黒岩教授が連日マスコミに出て的確にサリンの話を解り易くされていたのを思い出します。授業なんてすっかり忘れてしまいましたが、テレビの黒岩先生の話はいまだに覚えているなんて、よい学生ではありませんね。

専門家でない人たちも声高らかに意見を述べるさまを見ていますと、私は「犬と鬼」の寓話を思い出してしまいます。ご存知でしょうか。昔の中国の話です。皇帝が宮廷画家に質問をしました。「犬と鬼ではどちらが描きにくいのだ。」という質問です。画家はこう答えます。「それは簡単な話しです。犬のほうが書きにくいです。なぜかと申せば犬は誰もが見て知っています。ところが本当の鬼を見たものはまずおりません、ですから鬼のほうが描きやすいのです。」というお話です。いかがでしょう。
ウイルスは目に見えるものではありませんし、触れるものでもありません。だからこそ門外漢も見てきたようにものが言えるのでしょう。少し知識があるから喋りたい。それでは世界中の人たちは大混乱です。また、これだけ長く注意期間が続くとお気づきの方も見えるとは思いますが、小売店や飲食店の入店時に使用される消毒薬の事です。2020年4月のころには大体のところが品薄にもかかわらずアルコールでした。ところが今はコストのせいだと思いますが、精製水のところが多いです。アルコールだとしても何パーセントのアルコールかわからない消毒薬はリスクです。気づいて以来、私は自分でアルコール消毒薬を持ち歩いています。情報が錯綜していますから、今ではすっかり疑り深くなっています。国の方針も説明が全く十分ではありません。
 こんな環境で各自の感染予防も大事ですが、ストレスの軽減もとても大切です。友達に大の坂本龍馬ファンがいます。彼が司馬遼太郎の「竜馬が行く」を全巻揃えた時に遊びに来ていた友達が帰った後、自慢の全集をふと見ると全て「竜馬が行く?」となっていたそうです。最初はね…あの野郎!って思ったそうですが、次第に違う竜馬が見えた気がして自身で大笑いしたそうです。「コロナ禍」も「コロナか?」なんてすると、また違った視点でCOVID-19と対峙できるのではないでしょうか。
最後にお断りしておきますが❔マークを描いた輩は私ではありません。

(白帝ニュース 令和3年1月)


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