ずっといっしょに

内科部長 山田 貴章

お気に入りのものはありますか?
今回は、気にいってるものを大切に永く使いたいのだけれども、なかなかそうはいかないので悩ましい、というお話から始めたいと思います。 よいものはできるだけ永く使い続けたいという主義です。 たとえば、腕時計はもう40年以上同じものを使っています。古いクォーツ時計で、高級なものではありません。でも、高校の進学祝にもらったものなので、メーカにオーバーホールに出したりしながら大切に維持しています。

聴診器も、学生のときからずっと、もう35年以上、同じ型のものを使用しています。1926年に開発された製品で、故・日野原重明先生もご推薦の聴診器です。聴診器は驚くほど変化がないので、100年近い昔のものでも日常の診療にまったく支障はありません。最初から永く使い続けるつもりで選び、ずっとメンテナンスを続けてきました。
ところが、世界経済の変化が僕の目論見を挫きました。1999年のメーカの医療機器事業からの撤退・分社化に始まり、事業売却、そして、2005年にはとうとう本体と部品の供給が終了してしまいました。一応、以前から、手元に予備の聴診器(同型)を2つ用意していましたし、オリジナルの部品も買えるうちにストックしてあります。群馬県の会社が互換器をだしているので、今は試験的にその互換器の部品も使ってみています。現役のうちはなんとか大丈夫かなと思ってはいますが、なんだか不安は残ります。いつかは使えなくなる日が来るかもしれません。

さて、一方、古いものにこだわるだけでなく、新しいものにも積極的にチャレンジしていきたいですね。 もし、今、聴診器を新しくするなら、デジタルな電子聴診器を試してみることになるでしょう。 デジタルな聴診器は、持ち運び・設置・消毒など大変なことも多く、従来のように気軽には使えなくなります。今までできたことができなくなるのは避けたいところです。そして、おそらく、多くのデジタル機器と同様に、永くは使えないものとなるでしょう。 けれども、記録を残しやすく、PCを併用して波形を見たり解析できたりするのは大きな利点です。電子カルテの活用、遠隔医療や感染対策への応用も有望視されています。

従来のアナログな聴診器を新しくしても病院の業務に大きな変化は望めませんが、デジタル化することで改善できるところがあるかもしれません。僕自身の診療能力の向上にも役立ってくれることでしょう。 感染症や頻発する災害のため、従来と同じ生活ができなくなっている方がたくさんいらっしゃいます。新しい生活様式・新しい仕事の方法を余儀なくされている方が多いと思います。大変な時代になってしまいました。 早く以前の生活に戻れることを願っています。しかし、従来と同じことをずっと続けていくのは、もはや難しいでしょう。 しかし、こうした苦難の経験を活かすことで、今後、いろいろなところで世の中を改善していける可能性があります。まだまだ混乱が続くのは仕方がないのですが、今よりも安心で幸福な社会がいつか実現されるよう期待したいと思います。

(白帝ニュース 令和2年9月)


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