新年に向けて、そしてこれから・・・
理事長 吉田 弘美

時の移り変わりの速さをいう人は多い。都会なんて特にそうだ。あっという間に街の景色が様変わりすることも珍しくない。目に見えるものだけじゃなく、文化とまでは言わないが人の思いの変化の速さもそうとうなものだと思った。
私の父は精神科医である。小学生のころ医者の子と言うだけでなんとなく一目置かれていた。ただ私は例外で、「○○○病院」の息子と言われ、ピンクか紫の車体に渦巻きが書かれた救急車があるだろうと・・・言われたこともあった。そんな救急車、見たことないなぁ~うちには救急車自体ないし、と思っていた。後でわかったことだけど、ある地域独特の都市伝説みたいなものだったようだ。(あんまり感じていなかったけど、今思うといじめだった、と思う。)
私の子供もそんな風に、いじめられているのかと思い、聞いてみたところそれは全くないという。今一番いじめられているのは産婦人科医の子だという答えが返ってきた。女の裸を見ているとか、子供を殺している・・・と言っていじめられているそうだ。(裸は診察のことかな?殺すは堕胎のことのようだ。)精神科は心のお医者さんでしょ、とっても大事だよ。と、言われているそうだ。これには、本当にびっくりした。小学校時代の私は6年生の後半になっても、そんな事は夢にも思いつかなかったと思う。そう考えると目には見えないところの変化も実は気が付いていないだけで、とんでもなく変化してるんじゃないかと思うと、少しぞっとしてきた。
年を重ねると経験則は若いころより当然豊かになる。「亀の甲より年の功」と言うやつだ。
ただ、それは今よりも、本当に時間の流れ方がゆっくりしていた時代にしか当てはまらないのではないかと思う。私ごときの経験なんぞは、ただ単に「過去のルール」ではないかと思う。経験則で判断しようにもその事例の枠組みが変わっているので、なんの役にも立たないどころか大きな失敗をしでかすこともあると思う。「似て非なるもの」であるが故、間違う事の無いよう、経験則を総動員する人ほど注意しなければいけないと思う。社会が成熟すると、こうした厄介が起きるのは仕方のないことだ。
なんか、ややこしくて、嫌だなぁ~と思う人も多いと思う。しかし、この対処方法は意外と簡単なところにある。みんなが「在るがまま」に繋がればいい。ともすれば、医療関係は自己閉鎖、自己完結型の組織できたが、もう、それを時代は許してはくれないと思う。
話は、少し変わってアメリカのロスアンジェルスに「the last bookstore ザ・ラストブックストアー」という名前の本屋さんがあります。ジョッシュ・スペンサーと言う人が始めたお店です。2階は全て1ドルの古書、1階は元が銀行であった名残の重厚なインテリア、コーヒーショップ、詩の朗読ライブの小さなステージといった、他にはない付加価値をあわせ持ちます。店名の「ラスト・ブックストアー」は、皮肉を込めてつけられました。アマゾンやオンライン書籍販売サイトが隆盛を誇る今の時代にあって、実店舗型の書店は「恐竜の様に滅びる運命にある」と言う、時代に逆行した本屋さんという事です。(決して私はそうだとは思いません。皮肉です。いつも大繁盛です。)ここでの詩の朗読のライブ、音楽のライブはとても楽しいものです。そしてコーヒーにオリジナルのトートバックなどのお店のグッズ。全ては皆が繋がって行くための道具だと思います。
当院も「ザ・ラスト・ホスピタル」最後の精神科病院と言われるように、人と人とが結び付く場として様々な企画を皆さんに楽しんでいただける様にしたいと思います。 
最後まで読んでくれて本当にありがとう。


(白帝ニュース平成27年1月)


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