変わるものと変わらないもの
事務長 宮脇 茂樹

今年3月に着工した新しい建物(本館)の建設は順調に進んでいて、来年2月末に竣工し、4月から新たな外来と二つの病棟の運用を始める予定です。
病院設立時の古い病棟を使い続けることは物理的にも機能的にも限界に近づいて来ていましたので当初は病棟の建て替えだけを行う予定でしたが、その後手狭である現在の外来についてもプライバシーの保護、快適な環境整備や診療面での機能向上を目指し、新しく生まれ変わることになりました。
社会情勢のタイミングとしては消費税が8%に上昇することや東日本大震災の復興事業、オリンピック関連事業等により建設業界の人手不足と人件費高騰などが重なり大きな影響を受けましたが、幸いにも国の医療施設耐震化特例交付金の指定医療機関に指定され、補助金を利用できることにより今回の事業が実現できました。
新しい建物は完成した時点で最新ではありますが、同時に老朽化が始まることも覚悟しなければなりません。そして建物や設備、医療機器などのハード類は将来的には新しい機能やより高い精度を備えたものに変わっていかなければなりません。
しかし一方で変わってはいけないもの、そしてその心を持ち続けなくてはいけないものがあるとの思いが私の中で最近強くなって来ています。それは犬山病院の精神的支柱であり心のよりどころである「病院の基本理念」、そして「創立の心」です。
病院の基本理念については毎月の白帝ニュースに掲載されていますし、病院の各部署にも掲示されていますので良くご存知かと思いますが、5つある基本理念の中でも特に最初の「病める人のための治療と看護に徹すること」を忘れてはならないと思います。
また、合わせて「受容と寛容」の気持ちを持ってすべての職員が患者さんやご家族に対してきちんと向き合う姿勢を持ち続けることが大切であると思っています。
もうひとつの創立の心については、病院創立20年記念として昭和59年3月1日に建立された石碑に刻まれた吉田名誉院長先生の言葉で「人を愛することは創立の心なり」です。
犬山病院を創立するにあたり、患者さんや職員はもちろんですが犬山病院にかかわりを持つすべての人に対する真摯で謙虚な気持ちを表しているのではないかと思います。
そしてこの「創立の心」は犬山病院の良き伝統として守り続けたいものです。
皆さんも改めて石碑をご覧になって、創立の心に思いを馳せてみては如何でしょうか?
最近、もうひとつ別の思いが私の中にあります。
先程、ハード面の建物のことを述べましたが、今度はソフト面についてです。
犬山病院では昨年犬山認知行動科学センターを設立し、認知行動療法の導入や産業精神保健分野ではリワーク・プログラムを取り入れ、従来のOT(作業療法)、SST(社会生活技能訓練)に加えてSCIT(スキット)、NEAR(ニアー)などの新しい精神科リハビリテーション・プログラムを導入する等の取り込みを行っています。  
この様な新しい精神科療法やリハビリテーション・プログラムへの取り組みがこれからの時代には重要となってきますが、これらの新しい取り組みは独立したものではなく、これまで築いてきたものが土台となり相互に連携してこそより有効なものになると思います。
建物のイメージで言うと、元々ある建物の横に別の建物を増築するのではなく、1階の上に2階を増築する形です。土台となる1階がしっかりしていないと増築した2階が不安定になり土台の1階までぐらついてしまいます。
精神科療法、リハビリテーション・プログラムだけでなくすべてについて、これまでに積み重ねてきた大切なものはしっかりと守りつつ、新たなことに取り組むことが肝要ではないかと思っているところです。
(創立の心の石碑は厨房南側の中庭にある植え込みにありますのでご覧ください)

(白帝ニュース平成26年11月)


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