犬山病院の新しい基本方針
院長 井上 泰弘

このたび医療機能評価の受審(更新)にあたって病院の基本方針を見直すことにしました。およそ10年ぶりの改訂になります。
医療機能評価では病院の「基本理念」と「基本方針」を明らかにすることが求められます。基本理念は病院の基本的あり方を定めるものであり求める理想や考え方を表します。これに対して基本方針は病院が進むべき方向や行動目標を表し実現すべき課題を明確にするものです。病院の組織としての根本となるものなのでそう頻繁に変えるものではありません。今回も基本理念は変更せず、基本方針のみを改訂することとしました。といっても病院の根本がそう簡単に変わるわけでもないので、内容を少しまとめて表現を簡潔にしたような結果となりました。それぞれについて簡単に説明しましょう。

1)地域に信頼される病院づくりをめざします。
当院の診療圏は主に尾張北部ですが名古屋市の北部や隣接する岐阜県の一部も含まれるかなり広いものです。そしてサービスの対象も患者さんとご家族だけでなく様々な施設や病院・診療所、また行政や福祉、学校や企業も含まれ、診療だけでなく啓蒙活動や医療教育にも携わっています。限られた人数と設備でこれらのニーズに応えていくのは大変ですが、できるだけ前向きに取り組んでいきたいと思っています。最近のニーズで最も重要なのはやはり高齢化による認知症と働き盛りのうつ病の増加です。当院でもこれに対処できる体制づくりを進めているところです。

2)説明と同意に基づく患者さん本位の医療を展開します。
インフォームドコンセントと自己決定権は今の医療の大前提ですが精神科ではそれが簡単には行かない特殊性があります。現実をよく把握できなかったり自分の状況を把握できなかったり、意識のはっきりしない人でも医療を施さねばならず、時には意思に反しての入院ということもありえます。そういう時に患者さんの人権を守るための法律があるのですがその法律に従っていれば良いというだけでなく、やはり良い医療のためには患者さんにも家族にもできるだけ納得していただいた形での医療が望まれます。

3)「精神保健福祉法」の理念に基づき、適正な医療と保護を行い、患者さんの人権擁護に務めます。
2)で述べたような患者さんの人権を守るための基本となる法律が「精神保健福祉法」です。これはかなり厳密な運用が要求されており常に行政の監視と管理がなされています。当院ではこの法律の運用を担う精神保健指定医が多数仕事をしています。

4)患者さんの社会復帰を促進し、ノーマライゼーション理念の実現に寄与します。
「病気」の結果「障害」が残るとさまざまなハンディキャップが生じます。それが患者さんの社会生活や日常生活に「生きにくさ」を生みます。これを医療や福祉などの手助けによりできるだけ普通の生活に近づけようというのがノーマライゼーションの理念です。

5) 様々な職種が一致協力してチーム医療を推進します。
高度で複雑な現代医療では様々な職種の知識・技術を結集していかねばなりませんが、精神科では特に看護師やコメディカルスタッフの占める役割が大きいものです。いつも医師が中心になるのではなく、時には看護師や作業療法士、精神科ソーシャルワーカー、臨床心理士等々が先頭になって医師がその手助けをするような場面も多くなります。

以上簡単に当院の新しい基本方針を説明しました。どれも「当たり前」のことなのですがそれぞれを実現していくことには様々な困難があります。これには医療を提供する側だけでなく受け手の皆様のご協力とご理解がぜひ必要です。今後とも宜しくお願いいたします。

 

(白帝ニュース平成25年9月)


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