半年を振り返って

院長 井上 泰弘

院長を拝命してから半年が過ぎました。最初は何から手をつけていいのかわからなかったものですが、少しずついろんなことが見えてきました。
第1には最初にあげた目標の「コミュニケーション」の難しさです。最初に気づいたのはそもそも自分自身がちゃんと情報を発信していないということでした。人間は得てして「このくらいはわかっているはずだ」とか「言わなくても伝わっている」、「誰かが伝えているだろう」とか思いがちです。しかし病院のような大きな組織ではしつこいぐらいの連絡や伝達が必要なことが分かりました。いわゆる「ほうれんそう(報告・連絡・相談)が大事」です。
例えば仕事のやり方を変えてもそのことをきちんと情報として発信していないと「いつの間に変えたの?」などとびっくりされることがあったりします。これはお互いの不信感を作ることにもなりかねません。また情報を受ける側も「あ、そう」と聞き流すだけでは馬耳東風で簡単に忘れ去ってしまいます。情報を発信したり受け取ったりすることはそれでコミュニケーションの終わりでなく「始まり」なのです。
情報を受け取ったときそのまま聞き流すのではなく「これが自分たちの仕事にどんな意味があるのか」、「すぐに行動しなければならないことはなにか」、「これをすぐ伝えるべき人は誰か」、「さらに確認すべきことはないか」などを確かめることが重要です。
またこのような情報のやり取りが良いコミュニケーションを作るもとであり、自分たちの仕事をスムーズに運ぶ原動力となります。
さて次に気づいた、というよりは気になっていることは病院が開院以来40年も経つこともあり、いろいろなところでマンネリズムが蔓延しているのではないか、ということです。「今までこれでよかったのだから変える必要はないだろう」という考えができてしまっていないでしょうか?これは大きな組織にとっては危機的状況です。そのままでは細かいところにいろんな症状が現れてきます。仕事が事務的になってしまったり新しいことをなんでも嫌がったり拒否してしまったり、若い人やユーザーの意見を取り入れられなかったりなどが起きます。とりわけ精神科領域では経験がものをいいますので新しいことを取り入れるのが難しいものです。
いい処方箋はないものでしょうか?私は一番のクスリは「常にクライアントにとっての最善を考える癖をつけること」ではないかと考えています。というのも硬直した組織では「従来のやり方」「自分たちのやりやすい方法」に固執しがちなので「お客様からの目線」が失われがちになるからです。そこで常に「ユーザーからの視点」を失わないよう心がけていればマンネリズムが防げる・・・かもしれない。
ここで「そうです!」と断言しないのはこれがいかに難しいことかがわかるからです。病人になってみないと病人の気持ちはわからない。家族になってみないと家族の気持ちはわからない。本当にそうだと思います。だから「想像力」が必要なのですがこれにはある種の「才能」と「努力」が必要です。教育ももちろん大切です。つまりは組織を上げての取り組みが必要なのですが、これはこれからの犬山病院の大きなテーマになるのではないかと考えています。
この他にも施設の整備や医療機能評価の更新、新しい業務指標の導入など課題は山積みですが、課題があるということは「進むべき方向」がある程度見えているということでもあります。より良い病院、より信頼される病院を目指して、みんなで一致協力して努力したいと思っています。

(白帝ニュース平成24年12月)


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