看々学々 ~看護のこころ~

教育部長 末続 なつ江

東日本震災から1年が経過しようとしています。その時の心の動揺は今尚残っています。
大人の心にさえ影響を与え続けているこの出来事が、子供の心に与える影響がどのようなものなのか計り知る事は出来ません。ただ今年が良い年であることを願うばかりです。
看護師には資格を取得し、臨床の経験を重ね、認定看護師や専門看護師といった認定資格を修得する看護師がいます。もちろんこれは自分自身の自己研鑽のための看護技術や知識を深め向上を目指すものです。
さらに厚生労働省の原案では大学院を卒業し、5年以上の実務経験や試験に合格するなどの要件を満たすと「特定能力認証」を与え、特定看護師(仮称)として医師の裁量権の中で移譲できる権限を与えようと検討されています。この事は「R・カッツ」が述べている看護師として必要とされる三つの要素、コンセプチュアルスキル(知性)、ヒュ-マンスキル(感性,心の力)、テクニカルスキル(技術)などをさらに高めた看護師だと思います。現に今、モデル事業として20人ほどの特定看護師(仮称)が活動しているようで、今年春にはさらに60人程度が誕生する見込みがあるようです。(あくまでも仮称です。)
看護師の個々のレベルが向上する事は看護にとって良い事です。しかしながら自分が持っている知識や技術が臨床の中で患者さんの看護に生かされ、また、チ-ム内の看護師達を育て、一緒に歩く事で初めて自分の知識や技術が発揮出来たことになるのではないかと考えます。そうする事でチ-ム医療の中で看護の質が向上し、良い医療が提供出来ることに繋がると言えます。
また、今は臨床の中で倫理的側面や人権を考慮しなければ提供する医療や看護が満足していただけない時代です。ある理論家は倫理原則の定義の中で倫理的側面には①自律性尊重の原則(患者の考え方、選択、行動を尊重する)②無危害原則(患者に危害を与えない)③仁恵の原則(患者の幸福や利益になるように行動する)④正義の原則(患者を平等に処遇し、資源を公平に分配する)があり、そこに照らし合わせ焦点を当てることと述べています。私達が臨床の中で患者さんに関わる時、このような倫理原則をよく理解しそのうえで言動や行動をおこなう事が必要です。
臨床の中で“これはおかしい、なぜ”と感じた時々を大切にし流してしまわない事だと思います。それは“変だね、なぜ”と感じた時、看護師自身の倫理感性が高まろうとしている時だからです。患者さんがそこに介在し、患者さんを中心に医療や看護を進めようとした時にこそ発生する事なのです。私達看護師は、患者さんと関わる事で得られること、また癒される事が沢山あります。それらの事を私達は忘れてはなりません。適度な緊張を保ちつつ……

(白帝ニュース平成24年2月)


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