ツバメのお話

副院長 井上 泰弘

我が家では毎年ツバメが巣を作ります。今年も4羽のひなが元気に巣立っていきました。ツバメが人間の住居などに巣を作るのは蛇などの天敵からひなを守りやすいなどの理由が考えられています。蚊などの害虫を食べてくれるので益鳥とされ、ツバメと人間は長い間の信頼関係にあるとも言われます。
しかしツバメの子育てもいろいろ苦労は多いようです。最初に巣を作ったツバメの夫婦はやはりパイオニア精神旺盛なのか、近寄ってきた猫を撃退したり時には家主の人間にまで攻撃をしかけたりしました。でも年月がたって世代が進んでくるとその精神も薄れてくるのかいろんな被害にあうようになってきました。
最初はスズメです。どうもスズメとツバメは非常に仲が悪いようです。ある年まだ卵を産んでない出来立ての巣にスズメが草の切れ端などのごみを運んで詰め込み始めました。なんと家主のツバメを追い出し始めたのです。結局ツバメは住めなくなりそのあとをちゃっかりスズメが占領して自分の巣にしてしまいました。ツバメは少し離れたところに新しい巣を作って今度は無事にひなを育てることができました。
ひなが巣から落ちることはしょっちゅうでした。そのたびに巣に戻してあげるのですが一度は我が家の飼い犬に食べられてしまいました。もっともきつく叱ったのでその後は食べなくなりむしろ番犬の役目を果たしてくれました。
一番怖かったのはカラスです。カラスはひなが成長するのを待って巣立つ寸前のところを襲ってきます。でかい図体のカラスに巣を壊されてしまうとツバメの親もどうしようもありません。ひなもみんな食べられてしまい、壊されて空になった巣を近くの電線からじっと見つめていた親鳥の姿は忘れられません。
ここで家主としては考えました。もうあのような悲しい光景は見たくありません。そこで卵がかえったころを見はからって巣の前にすだれをかけることにしました。もちろん親鳥は出入りできるようにしてカラスは近づけないような位置にかけます。ひなの巣立ちの邪魔にもならないように気をつけなくてはいけません。いろいろ難しい課題でしたが結果は大成功!すだれをかけるようになってからはカラスの被害はなくなりました。
このようにツバメの人生(鳥生?)にもいろいろな試練が待ち構えているようです。楽ではないですね。しかしひなの成長を毎日眺めるのは本当に楽しいものです。毎年春には「今年もきてくれるだろうか」と落ち着かなくなります。ツバメがいつも巣を作ってくれるような平和な世の中であってほしいと思います。

(白帝ニュース平成23年9月)


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