愛知県の精神科病院と精神病床

 事務長 宮脇 茂樹

皆さんは愛知県にどれ位の精神科の病院があり精神病床が何床あるかご存知でしょうか?
日頃精神科医療に携わっている私達でも意外と細かいところまでは判っていないことがあり、この機会に少し整理して確認してみたいと思います。
犬山病院が所属している愛知県の民間精神科病院の協会である愛知県精神科病院協会(愛精協)には41の精神科病院が加盟していて精神病床の数は11,887床です。1病院の精神病床の規模は最小で83床、最大で779床であり、平均は290床となります。
尚、精神科病院とは全病床の80%以上が精神病床の病院であると定義されており、精神病床以外に内科等の一般病床を持つ精神科病院も6病院あり、その病床数は合計で446床あります。
愛精協に加盟していない民間病院として140床の病院がひとつありますので民間精神科病院は42病院で精神病床数は12,027床となります。
民間以外の公的な精神科病院としては国立病院機構が運営する1病院233床と愛知県が運営する342床の県立病院があります。その他の公的な病院として児童福祉施設と医療法にもとづく病院としての機能をあわせもつ180床の福祉施設がありこれを含めて合計で3病院、755床となります。
以上から愛知県の精神科病院は45病院で精神病床は12,782床となります。
ところが精神科病院以外でも精神病床を持っている病院は意外と多くあり、民間病院にはありませんが公的病院の中に8病院が精神病床を持っています。
内訳は国立病院機構1病院、県立の児童を対象とした心身障害者の病院、大学病院が4病院、厚生連と市民病院が各1病院となっており精神病床数は8病院合計で488床です。
従って愛知県の精神病床は13,270床ということになります。
文章では判りづらいので以上を表にまとめたものが表1となりますがこの数字は愛知県が公表している平成21年10月1日現在の資料を基に作成したものです。
愛知県全体の精神病床数13,270床のうち民間病院が12,027床と90%以上を占めており、この傾向は全国的なもので日本の精神科医療はそのほとんどを民間病院が担っていると言えます。
又、愛知県がまとめた平成22年3月31日現在の既存病床数等の資料によると愛知県の精神病床の基準病床数(病院等の病床の適正配置を図ることを目的として医療法の規定により定める病床数)は13,160床(H18.3.31公示)となっています。
一方、既存病床数は13,049床(H22.3.31現在)となっていますが、承認済みの病床整備計画があり77床増加して13,126床になる予定です。
尚、平成21年10月1日現在の精神病床数13,270床と約半年間の差で221床の差がある事になります。その期間の増減だけでなく一部の病院で休床となっている病床数や福祉施設の病床数の扱いの差によるものと思われますが、既存病床数が基準病床数を超えるか超えないかは病院によっては大きな問題となる場合があると思います。
次に愛知県精神科病院協会41病院の病床推移について表2にまとめてみました。精神保健医療福祉の改革ビジョンなど国の施策や疾病構造の変化、診療報酬の改定などの影響を受けながら最近の精神病床の減少傾向と機能分化の大きな変化が読み取れると思います。  
この大きな変化をどの様に受け止めるかは立場や考え方によって大きく違うでしょうが、これまでの大きな流れをじっくりと見てゆくとその先にある将来の姿はある程度見えて来た様な気がしますが皆さんは如何でしょうか?

(白帝ニュース平成22年7月)


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