ちょっぴり期待はしてたけど・・・

理事長 吉田 弘美

政権が変わり、マニフェストなる甘い囁きに踊り。不覚にも心ゆれた季節を経て、時はすでに夏。・・・で、診療報酬は上がるには上がったけど・・・まぁ、下がるよりは良いか・・・と言ったところでしょうか。ところが精神科の方に話を移すと、これが上がるどころかマイナスです。溜め息が売れるものなら大金持ちになれますね。
診療報酬というのは、お上が決めていないようなそぶりをして、その実、大枠を決定し瑣末な部分はお前たちで分配しなさいと言ったようなものです。そうすると当然その皺寄せは弱いところにくるのが世の常です。
以前は、その情報を秋過ぎごろから小出しにして色々な講習会がさかんに行われていました。この現象は今もあまり変わりません。そうした情報をいち早く得て医療の形態を新しい診療報酬体系に合ったように対応して利益を上げていくといった内容が講習の趣旨です。私も以前はそうした類のものに参加していました。しかし、ある時、診療報酬を決める側の人達がその情報を切り売りにして利益を得る不自然さと、二年ごとの改正で医療施設の形態そしてそのソフト、さらに人までダイナミックに変化させていくことは短期的には利益がとても出ると思います。しかし、ただでさえ疲弊している職員はさらに疲弊することになりますし、患者さんにはその皺寄せがいきます。そもそも私がそんなに器用な方ではないのは、自他共に認めるところです。そう考えてから、そうした講習会やFAX、メールなどの情報もあまり見なくなりました。そうすると何か変わったでしょうか。これが別に何も変わらないのです。ということは今までの情報はゴミだったのかもしれません。また、それを処理できていない私に問題があるのかもしれません。でも、それで私はとても楽になりました。もちろん今まで以上に情報は大切ですが、幸いインターネットがあり、かえって色メガネのかかっていない素の情報が簡単に手に入ります。私が楽になったと感じた理由はノイズつまり雑音が取り除かれたからだと思います。友人の先生で国際学会に出席した折、日本は二年ごとに病名の数が著しく変わるからデータは信用できないと言われたそうですが・・・笑い事ではすみませんね。これは極端な話だとしても、あぁ、そんなこともあるかも、と感じてしまうのは私だけでは無いと思います。
たとえ診療報酬が思惑と違っても、それによって本質を見失わないようにしなければいけません。こうした時に、とりがちなのが、すぐにコストカットに走る愚かさです。以前は私もそれが正しいと、勘違いしていたことがありました。でも、病院という企業は人間にたとえることも可能でしょう。60兆個の細胞で構成されている人間にも似て、企業の一つ一つの細胞は日々患者さんの為に仕事してくれている職員一人一人です。まったく無駄を出さない人間など存在しません。企業もそれと同じです。元気な企業ほど利益も無駄も出すのです。言い方を変えれば、これが「生きてる証」といえなくも無いでしょう。
私たちは私たちのできる事をするしかありません。我々は今この瞬間の仕事を、ぶれる事無く、ちゃんとしましょう。
・・・で、私は「溜め息」の売り方なんかを考えてみたいと思います。

(白帝ニュース平成22年6月) 


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