2009年上半期

理事長 吉田 弘美

昨年末の金融危機以来、世の中がなんとなくザワザワしていると感じているのは私だけでしょうか。実体経済以外のところのお金がなんと4~10京円近くも取り引きされていたのですが、それが半分以下になってしまった今、現体制での回復が到底不可能だというのは赤子がみても明らかです。金融危機はこの先、ハイパーインフレへと進み…どうなるのでしょうね?
ただ一つ言えるのは私たちは大きな転換期の真っ只中に居ると言う事だけは確かだと思います。
移り変わりの激しい時の流れの中で、その流れを乗り切るか、もしくはその流れに飲み込まれるかは、それぞれの力量にかかわってくる問題です。ただこの力量を発揮する為に、とても重要なのが敏速な情報と知識です。それも正しく早く正確でなければ何の価値も無いどころか、ただ害にしかなりません。
そう、くどいようですが正しい知識と新鮮な情報が大切です。
話は少し変わりますが、ここ数ヶ月、世の中を騒がせている新型インフルエンザについてです。私の友人(とても英語が堪能な)で最近マスクをして米国に出かけたのがいます。そのときの話ですが、彼は入国審査で、それはそれは長い時間をかけて健康について調べられたそうです。もちろん彼はその時、発熱やそのほかの症状はありません。なぜでしょうか。それは、彼がマスクをしていたからなのです。欧米ではマスクを個人がするのは感染している人しかありえないからだそうです。これは文化の差でしょうか。まぁ、もともと日本人のマスク好きは世界でも有名ですが…これは文化の差ではないのです。これこそ正しい知識を持つかどうかなのです。
多分、私の友人もそうで、あっただろうと思うのですが、予防としてマスクをしていたんだと思います。そう、自分が感染するのを予防するためにマスクをしていったのです。何も悪くない事のように思いますよね。ただ、予防にも二つの種類があるのを御存知でしょうか。予防には受動的予防と能動的予防があるのです。受動的予防とは、外から来るもの対してどう身を守るかという事です。一方能動的予防はいかにしてそうした状況を作り出さないかという事になります。厄介な事にマスクにはその機能でこの2つのどちらかに分類されるのです。その受動予防の代表的マスクが軍事用などで使われる防毒マスクです。我々になじみのあるものでいえばN95マスクがそれにあたります。N95と言うのは0.1~0.3㎛の微粒子を95パーセント通さないマスクということです。とても着用していると息苦しい物で、常時装着するにはかなりの慣れが必要です。これを予防的に常時装着するのは現実的にも経済的にもかなり無理があるものです。それでは、今一般に皆さんが装着しているサージカルマスクはどうでしょう。正しく装着されたとしても、菌は進入してくるマスクの性能しか有していません。どちらかと言えばこのマスクは感染者が無意味に菌を撒き散らすことの無いようにする為、つまり能動的予防のための代物なのです。(逆にN95マスクは感染者が装着してはいけないと、但し書きが付いています。)これで、皆さんも、お解かりですよね…。なぜ入国審査官は執拗に友人の健康の検査をしたか。正しい知識に基づく行為だったのです。
ただ皆さんがそれを知らなかったからと言って落ち込む必要はありません。マスコミもそうですが、厚生労働省でさえこの辺があいまいで、今に至っているのですから。
最後に、私が何も口を出せないマスクの使い方が一つあります。それは…オマジナイとしての使い方です。

(白帝ニュース平成21年6月)


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