ひとと共に生きる練習の場
 ~「Crazy Cats」から感じたこと~ Vol.4

看護師 伊藤 博吉

クレイジーキャッツのイベント内容は参加者が自分たちで決め、自分たちで進めていくので決して華やかでも豪華なものでもありません。しかし、参加者が皆で協力してひとつのものを作り上げていくという姿勢をすばらしく感じました。今回のクレージーキャッツを見させて頂き、わが国における精神障害者の地域生活というものを考えました。様々な地域で行われている精神保健福祉活動では地域との関係の重要性について述べてはいると思いますが、本当の意味で地域との関係を構築しようとする取り組みがどれほどあるでしょうか。多くは地域との関係を重視しつつも、それは精神障害者が「病院を出て暮らす」という程度にとどまっているのではないでしょうか。言い方を変えれば、地域住民からみた「精神障害者と地域との関係」は追及されていないように感じられます。それは精神障害者問題を地域社会に受け入れてもらうことの困難さに起因しているのではないかと思われます。しかし、この壁は決して崩せないものではないと思います。その為には家族と当事者の運動であったり、関係機関の有機的な連携、存在しない資源や制度を作り出す力などが必要になってくると思います。地域づくりは短期間にできる必殺技があるわけでもなく、長い間の当事者の努力の上にその結果として成り立っていくと思います。そしてまた、それを維持していくのも大変なことであるでしょう。このクレージーキャッツは精神障害者共同作業所ということで東京都と世田谷区からの補助金でまかなわれているということですので、問題意識をもった方々が協力し、努力されている結果、運営されているのではと感じました。精神障害者ということではなく、皆が1人の人間として分け隔てなく交流できるクレージーキャッツは理想の場所ではないかと感じましたし、本物の地域づくりにつながっているのではないかと思います。本物の地域づくりとは精神障害を持つ人も、他の地域住民と同じように生活することであると思います。実現すべきことは「精神障害者として地域で過ごす」地域生活ではなく、人として「あたりまえの地域生活」なのではないかと考えています。人として、あるいは1人の人間としてという意味では、看護のコミュニケーションにおいても基本につながると思いますので、今後も精神科看護を続けていく上で良い刺激になりましたし、日々の業務に生かしていきたいと感じています。また機会があれば参加してみたいと考えております。貴重な体験をありがとうございました。

(白帝ニュース平成20年11月)


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