ひとと共に生きる練習の場
 ~「Crazy Cats」から感じたこと~

 南2病棟 看護師 岩佐 由紀子

東京・世田谷区梅ヶ丘駅にほど近い立地条件で、誰でも気軽に訪れることができそうな雰囲気の中にある、ライブハウス「Crazy Cats(クレイジーキャッツ)」。一見普通のライブハウスだが、そこは精神障害者の共同作業所である。
私の知っている共同作業所は、精神科の病院に通院しながら、内職作業などをとおして就労、社会復帰を目指す施設というものだが、ライブハウスとしての共同作業所は大変画期的な取り組みだと感じた。
1996年の設立当初は利用者が趣味や余暇活動を行う場であったが、より多くの交流と、行政に頼らない資金調達法、そして「就労以外の社会参加のモデルを作る」ことを目的としてライブハウスをスタートしたとのこと。『開かれた施設運営』を目指す中、行政とのバランスを維持する目的で、2003年特定非営利活動法人「響心会」が設立された。そして現在、“音楽というコミュニケーションを通じてつながる場”として精神保健や福祉とのボーダーラインで障害のバリアフリーを目指して運営され、月に何度か外部のアーティストを招いてのライブ活動も実施されている。
今回研修の一環で訪れた「Crazy Cats」では10名ほどの参加者が活動していたが、その雰囲気は和気藹々とし、メンバー、スタッフ全員がそれぞれの主体性を尊重しつつ、認め合いながら、その日のイベントを作りあげていた。自分たちの思いが反映される場所としての「Crazy Cats」。そこは閉ざされがちな精神障害者の生活の場を、病院、自宅から社会へとつなぐ橋渡しの役割を担っているように感じた。
参加していたメンバー、一人一人の顔は、とても活き活きとしていた。そして彼らの奏でる音、メロディーは大変力強かった。そのような彼らが自信を持って社会参加できる環境を行政、社会に働きかける「響心会」、彼らの活動を表現できる場である「Crazy Cats」。そのような試みは、今後社会参加をする精神障害者の方々にとって、大きな力になると感じた。また同時に、各地にその土地、風土、環境に根ざしたそのような施設があれば大変理想的だと感じながら、今回の研修を終えた。

参考文献
「郷ごころ、音ごころ」特定非営利活動法人 響心会 第7号
「Link Club Newsletter」LINK CLUB事務局 Vol.150

(白帝ニュース平成20年8月)


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