がんばらなくてもいいでしょう
理事長 吉田
弘美
震災以降、日本という国のいい加減さが次から次に露呈され、近頃では驚くのも通り越し、笑ってしまうくらいです。がんばって勉学に励み、社会に出てからも、がんばって出世した人達の築き上げた会社や政治の仕組みがここまでいい加減なんて…ね。ボクみたいにいい加減な人間からみてもヒドイと思えるのだから、ボクと違い、ちゃんとした人間からみたら、本当に許せないことだと思います。いらいらして夜も眠れないなんて事がありませんように。
子供の頃から「がんばってる」という言葉はとても良い言葉だとばかり思っていたけど、近頃この言葉、実はあんまり良い言葉じゃないように思います。大体がんばっていると自分自身で感じる時は、ろくな仕事になっていません。がんばってると言うのに自分自身で酔っているだけなんじゃあないかな。少し違うけど、どう評価されるかなぁ〜、なんて仕事してる時も、ろくな仕事になりません。一番仕事が上手くいく時は、嫌なことも嫌だと思う間もなく仕事してる時だと思います。がんばってる時って、やっぱりどこかに負荷が大きくかかっていて、心が悲鳴をあげてる状態じゃあないかと思います。悲鳴をあげる心を奮い立たせる言葉が「がんばる」。ボクみたいに、滅多にがんばるという感情に支配されることの無い人間は「がんばる」のもう一つの問題が鼻について仕方がないときがあります。それは「こんなにがんばってるのに!」とか「がんばってるのにどうしてわかってくれないの!」なんて言われると、なんだかなぁ〜。「がんばる」を正義にしてどうするんだよ〜と、思ってしまいます。日本人ってず〜とがんばって、がんばってきたでしょう。だから、もうがんばらなくても、いいでしょう。
がんばって、ダイエットするって?もっと自分を好きになっていいでしょう。年をとって目が弱く集中力も落ちてきた?眼鏡の助けを借りて自分の速度でいいでしょう。前へ前へ突き進むって、そんなに前に進んでどうするの?自分なりって事でいいでしょう。
ボクの最近、お気に入りの詩は「なんとなく考えている、犬も私も草の上」(山頭火)です。この、のほほ〜んとした、風景がお気に入りなのです。このゆったりとした情景こそ今とても必要でしょう。日本は、日本人はがんばってがんばってきて、今は42.195キロ完走した人のようにヨレヨレなのだと思います。ヨレヨレなもんだから、やること、なすこといいかげんなのです。こんな時は心静かにゆっくり、しっかり自分を見つめなおす事が大切でしょう。
がんばろうなんて言わなくていいんです。がんばらなくてもいいし、がんばれなくてもいいでしょう!自然な自分でいいでしょう!
(白帝ニュース平成23年10月)
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